この記事では1989年公開の「恋人たちの予感」の解説をします。後に世界中の人が、ラブコメと言ったら本作品を真っ先に思い浮かべるようになったぐらいアイコニックな作品。男女の間で友情は成り立つのか?という人類の永遠のテーマを、監督ロブ・ライナー(「スタンド・バイ・ミー」)、脚本ノーラ・エフロン(「めぐり逢えたら」)が美しいニューヨークの街並みを背景に描きます。
この映画を観るか迷っている方は、後でご提案する ”ジャッジタイム” までお試し視聴する手もあります。これは映画序盤の、作品の世界観と展開が ”見えてくる” 最短のタイミングのことで、作品が気に入らなかった場合に視聴を離脱する目安タイムです。
もし、この映画が気に入らなかった場合でも、このジャッジタイムで観るのを止めちゃえば時間の損切りができます。タイパ向上のための保険みたいなものです。
この映画を初めて観る方のことも考えて、ネタバレなし で、作品の特徴、あらすじ(ジャッジタイムまでに限定)、見どころを書いて行きます。この映画の予習情報だとお考えください。
この映画を観るかどうか迷っている人、観る前に見どころ情報をチェックしておきたい人 のことも考え、ネタバレしないように配慮しています。
主演のメグ・ライアンを、一躍 ”みんなが大好き!ラブコメ女王” に押し上げたこの名作は、具体的にどんなところが素敵なのか、どんなところが秀逸なのか、名言、名曲情報を織り交ぜながら、一緒に掘り下げて行きましょう!
ジャッジタイム (ネタバレなし)
この映画を観続けるか、見限るかの判断を下すジャッジタイムですが、
- 上映開始から23分20秒のポイントをご提案します。
判断を下すまでちょっと長めですが、ここまでご覧になると、本作の主題と構成が見えて来るので、Go or No Go の適切な判断が下せるのではないかと思います。
概要 (ネタバレなし)
この作品の位置づけ
「恋人たちの予感」(原題:When Harry Met Sally…)は、1989年に公開されたロマンティック・ラブ・コメディ。ラブコメの金字塔であり、1990年代以降のラブ・コメディに多大な影響を及ぼした先駆者的な作品。そして例えば、劇中に出て来たイート・イン付きのデリは、後に聖地巡礼の観光名所になっているぐらい、世界中の人々から親しまれ続けている作品。
監督は、「スタンド・バイ・ミー」(1986年) の監督で一躍名を挙げたロブ・ライナー。それまでコメディ作の監督経験はあってもラブコメは本作が初挑戦であった。これを支えたのが脚本を担当したノーラ・エフロン(本作ではAssociate Producer としてもクレジットされている)。既に前作「心みだれて」(1986) でラブコメ作品の脚本担当の経験あり。
ロブ・ライナーとノーラ・エフロンは、男性目線で女性の奇異なところ、女性目線で男性の奇異なところをリストアップし、男女の本音と建て前が交錯する”あるある”事例を徹底して洗い出した。こうして誰もが共感できる異性間の普遍的なギャップを、キャラクター構成やストーリーにふんだんに盛り込んでシナリオを練り上げ、幅広い観客層からの支持を得た。
特に、男女の間に友情は成立するのか?という、有史以来人類を悩ませてきた永遠のテーマを主題に据えて、若い男女2人の10年以上に及ぶ関係性を下敷きにして、この命題に答えを見つけようとしている。出会いこそ不愉快な物であった2人が、5年、10年と都会生活の経験値を積む中で、その関係がどう変化して行くか?を丁寧に、それでいてダレることなく描写している。
芸術的評価
この映画は、「アメリカ国立フィルム登録簿」(National Film Registry) に登録されている。これは、連邦政府国立フィルム保存委員会(The United States National Film Reservation Board)が毎年25作品を選定するもので、本作品が、アメリカの文化的、歴史的、芸術的に、後世に多大な影響を与えたことが公的機関からも認められた証である。
1989年の公開から33年の時を経て、2022年に本作品は選定された。
また、ノーラ・エフロンによって仕上げられた本作の脚本は、アカデミー賞の脚本賞にノミネートされた(残念ながら受賞には至らず)。ノーラ・エフロンは、そのキャリアを通じて「シルクウッド」「恋人たちの予感」「めぐり逢えたら」で、計3回アカデミー脚本賞にノミネートされている。3回中2回がメグ・ライアンとタッグを組んだ作品ということで、2人の相性が抜群であることが分かる!
商業的成功
本作品の上映時間は96分と、かなり短め。心の機微が丁寧に描かれたシナリオなのに、比較的サクッと鑑賞出来ちゃうのも本作の魅力の1つかもしれない。製作費は1千6百万ドルで、世界興行収入は9千3百万ドルだ。これは5.8倍のリターンに相当し、制作サイドからすれば間違いなく大ヒットである!
あらすじ (23分20秒の時点まで)
シカゴ大学(University of Chicago)を卒業したハリー(ビリー・クリスタル)とサリー(メグ・ライアン)は、アマンダ(= ハリーの恋人でサリーの親友)という共通の友人がいるだけの関係だ。だが、2人はこの卒業を機にニューヨークに転居することにしており、旅費を節約するために、家財道具を積んだサリーの車を交代で運転し、18時間掛けてニューヨークへと引っ越す。
ニヒリストで皮肉屋のハリーと、楽観的で前向きなサリーは、道中ことごとく話が合わない。特に、男女の間に友情は成立するのか?という観点においては、サリーの成り立って然るべきという認識に対して、ハリーのセックスが邪魔して成り立たないという主張が真っ向から対立し、妥協点は見当たらないままニューヨークへと到着する。
二人は連絡先も交換せずそのまま分かれるが、ハリーが、恋人の親友に当たるサリーを、道中ちょっと口説こうとしたため、サリーには人生最悪の夜として記憶される。
5年後、ニューヨークの空港で2人は偶然再会する。出張先への便に乗ろうと空港内を急ぐハリー(ビリー・クリスタル)が、偶然見かけた知り合いのジョー(スティーヴン・フォード)に声を掛けると、ジョーが見送りに来ていた恋人(その場で2人は相当イチャイチャしていた)がサリー(メグ・ライアン)だったのだ。
ハリーとサリーの乗った便は偶然一緒で、他人に席を代わって貰ってまでサリーの隣席に移動してきたハリーであったが、2人の会話は相変わらず平行線をたどる。ただし、恋した相手と婚約したハリーは、大学卒業直後の厨二病状態をいささか脱し、多少は取っつきやすい性格になっていた。
更に5年の歳月が経過し、31歳となったサリー(メグ・ライアン)は、気の置けない女友達2人とランチを食べている…
大学卒業直後の不愉快な出会いから10年の時を経て、ハリーとサリーの運命は交錯するのか?二人の仲はどうなって行くのか?
見どころ (ネタバレなし)
この映画の主な見どころは、詰まるところ以下4つに集約されるんじゃないかな。
- ノーラ・エフロンの優れた脚本
- 監督ロブ・ライナーの手堅い演出力
- ビリー・クリスタルとメグ・ライアンの才能あふれる演技
- 都会的なBGM
これら4つは独立して機能する訳ではなく、互いに化学反応を生みながら混然一体となって行き、最終的には観る者の目をくぎ付けにする一つの秀作に昇華されていくわけですよね。
これから本作を初めてご覧になる方も意識して、ネタバレなしで(※ 上の「あらすじ」を述べた23分20秒までのシーンは適宜参照することがあります)、この作品の魅力を因数分解してみたいと思います。
1. ノーラ・エフロンの脚本
まずは土台となるノーラ・エフロンの脚本が素敵です。
1-1. 魅力的な登場人物
ノーラ・エフロンの脚本の特徴として、とにかく登場人物が魅力的!というのが初めに思い付くポイントですね。ただし、その世界観の中で描き出される彼、彼女は、清廉潔白な人間性が魅力的という訳ではなく、むしろ癖が強くて、ともすると一般行動規範からハミ出し気味なタイプです。観ている我々は、そんな個性的な振舞いに振り回されながらも、次第に惹きつけられていっちゃいますね。
本作でも、「あらすじ」を書いた23分20秒までの間だけでも、ハリーが小説を読み始める時の習性や、サリー(メグ・ライアン)がパイを注文する時のこだわり、そして他人と食事をした際のチップの支払い方のルールなど、具体的な”癖”がビビッドに積み上げられていきます。
1-2. ウィットに富んだ会話
では、その癖が強い人達は、当たり屋みたいな品が悪い輩なのか?というと、決してそんなことはないです。エフロン脚本に登場する彼ら、彼女らは、むしろ知性とウィットに富んだ会話を繰り広げます。発せられる言葉は、辛辣な物も含めて常にセンスの良いジョークばかりなので、私たちは安心してその世界に身を委ねることができますね。
1-3. ストーリーテリング力
ストーリーテリング力が高いのも特徴の1つです。テンポの良い会話が飛び交うので、当然台詞の絶対量は多くなります。でもそれは、説明がましくないのが有難いです。自分の身に起きたエピソードを持ち出したり、古い名作映画になぞらえたりしながら、メタファーを使って主旨を述べるので、分かり易い上に、感情移入しやすいですね。
本作では「カサブランカ」(1942年) が再三フィーチャーされます。イングリッド・バーグマン扮するイルザが、最終的にハンフリー・ボガード扮するバーのオーナー、リックのもとを去ったことの是々非々を、ハリーとサリーがムキになって議論してみせたり、有名な ”美しい友情のはじまり” というラストシーンそのものが、本作中で直接引用されるのみならず、明らかにこのシーンにオマージュを捧げているカットも出てくるので、楽しみにしてください!
「カサブランカ」(1942年)でピンと来ない世代の方は、映画「タイタニック」(1997年) について登場人物たちが熱い議論を闘わせていると、脳内で置き換えてみるのはどうでしょうか。ジャックと死別したローズが、その後結婚したことの是々非々を、ハリーとサリーが根拠をぶつけ合いながら言い争っているなんて想像してみるとシックリ来るかも知れません。
1-4. 永遠のテーマを主題に
男女の本音と建て前についての「あるある」を随所にちりばめている本作。食事の注文にどのぐらいの時間を費やすべきか?なんて軽いお題から、性的な重ぉ~いお題まで… 色んな話題が飛び出してきますが、何と言ってもド本命は、世界中の男女にとって永遠のテーマである「男と女の間に友情は成立するのか?」ですね。
これがストーリーの軸にドーンと据えられています。ノーラ・エフロンとロブ・ライナーの2人は、この深遠な命題にどんな回答を導き出すのでしょうか?楽しみにしてご覧ください!
みなさんは男女の間に友情は成立すると思いますか?
これ原語の英語では、”men and women can’t be friends, because the sex part always gets in the way. 男と女は友達になれない。なぜなら、セックスが邪魔をするから” と表現されています。
2. 監督ロブ・ライナーの手堅い演出力
「スタンド・バイ・ミー」(1986年) でも高く評価された、ロブ・ライナー監督の手堅い演出力が光っていますよね!「スタンド・バイ・ミー」では1950年代末のオレゴン州の田舎町が舞台でしたが、本作の舞台は1980年代末のニューヨーク。総じて、この街が俗物的に映らないように気を付けながら、都会派の雰囲気を出すことに成功していると思います。
以下に、手堅い演出手腕を発揮している例を幾つか取り上げたいと思います。
2-1. オープニング・シーケンス
まずオープニング・シーケンスです。本作では、
- MGM(Metro Goldwyn Meyers)のライオンのロゴ
- 制作会社のロゴ
- 黒地に白抜きのタイトルロール
- 登場人物が、ベージュの壁紙をバックに、カメラに正対してインタビューに答えるショット
と続きます。この構成、ウディ・アレンのニューヨークを舞台にした名作「アニー・ホール」(1977年)のオープニング・シーケンスとソックリなんですよね。元々ニューヨーク派で知られるウディ・アレンにあやかって、オマージュを捧げる意味もあってこの並びにしたんでしょうか?
ただし、「アニー・ホール」のシーケンスにはBGMはありませんが、本作「恋人たちの予感」では、3 の黒字に白抜きのタイトルロールのバックで、ハリー・コニック・Jr. の “It Had to Be You” が流れます。このナンバーはこの映画の主題歌ですが、このシーンで使われているのはインストルメンタル・バージョンです。このジャズソングの雰囲気が、冒頭でこの映画の雰囲気を定義付けてくれます。
2-2. 過去との決別
続いて絵の”構図”の話。映画の世界には、左向きのショットは”未来志向”を表し、右向きのショットは”過去志向”を表すという暗黙の了解があります。これは絶対規範ではありませんが、原則論として存在する不文律のルールです。
ストーリーがオープニング・シーケンスからシカゴ大学の場面に移ります。大学構内で別れを惜しむように大学時代の恋人アマンダと熱いキスを交わすハリー(ビリー・クリスタル)。この様を映すカメラは、サリー(メグ・ライアン)が運転する車がフレームインしてくるに伴い、ハリーを画面の中心に据えたまま反対側に移動します。その結果、ハリーの横顔が右向きから左向きに切り替わります。
そうですね。サリーの登場によって、ハリーの顔の向きが”過去志向”から”未来志向”に切り替わった訳です。この演出は、これをキッカケとして、ハリーが、大学時代と、そこでの彼女アマンダと決別することを暗示しています。
2-3. 噛み合わない会話
この画面左右の原則は今しばらく適用されます。ニューヨークへと向けて走り出した車中のハリーとサリーの様子を、車の左右外側に設置された2台のカメラが捉えます。2分ぐらいのシーケンスの間に、アングルが左→右→左→右 と頻繁に切り替わりますが、注意深く見ていると、2人が過去の話をしている間は車外右のカメラが捉えて2人の顔は右向きに、逆に未来の話をしている間は社外左のカメラにより左向きにと、左右の原則は堅持されます。
その間、これから自分の人生は拓けて行くと夢見るサリーと、未来に希望を持たず陰鬱な死生観を持つハリーとの間で、そもそも会話の論点が噛み合いません。その後、カメラは2人を正面から捉えます。会話の論点は噛み合うようになって行きますが、今度は意見が合いません。
2人の一連の会話に対して、余りに頻繁にカメラアングルが変わるので、観る側は連続性を見失いそうですが、ハリーがその間ひと房のブドウを食べ続けているので、このやりとりは一続きの会話であることを窺い知ることが出来ます。ブドウは、ハリーがいかにガサツな人間かを示す演出小道具であるのと同時に、時間の連続性を観る者に示すツールにもなっているんだと思います。
2-4. 主観と客観
ノーラ・エフロンが織りなす、ハリー(ビリー・クリスタル)とサリー(メグ・ライアン)の、時に意表を突くテンポの良い会話がこの映画の最大の見どころで、我々はクスクス笑ったり、爆笑したり、ジーンと来たり、心の中の色んなドアをノックされるのが今作品の最大の魅力ですね。
それを描き出すに当たって、2人の会話は、固定されたカメラを使いながら、片方の肩越しに相手を映したり、話し手、聞き手の表情だけをアップで抜いたりして、話し手の感情、聞き手のリアクションを丁寧に描写してますね。そして、時にその場に居合わせた第三者の表情も盛り込むことで、当人の主観、二人の世界の主観、第三者から見た客観が絶妙なバランスでブレンドされていて、常に笑える余地を私たちに残してくれる辺りが、ラブ”コメ”としての面目躍如だと思います。
初見の方は見てからのお楽しみですが、”I’ll have what she’s having (彼女が食べてるものを私も頂くわ)” は、映画史上エキストラが発したセリフの中で最も有名な台詞、名言なんじゃなかろうか?
観光名所、NY の ロウワー・イーストサイドにあるKatz Delicatessen いつか行ってみたいんだよなぁ
2-5. 時/季節の移り変わり
時の移り変わりがとても綺麗に描写されていきますね。
- ハリーとサリーが大学を卒業した直後の21歳の時。
- 社会人としてバリバリ働いている26歳の時。
- 都会生活も10年を数え、恋愛事情が曲がり角を迎え、色んな事を見直しにかかる31歳の時。
この3つのステージに合わせて、役作りの観点からは、若かりし日のちょっと”イタい”ファッションやメイクから、洗練された大人の身だしなみへと成長し、画面の色合いの観点からは、クールな色調整から、暖色系が映える色合いに調整されて行きますね。
また、季節の移り変わりも美しく描かれて行きます。雪景色、アイススケートリンク、クリスマスツリー… ハリーとサリーが、より魅力的に、そしてより親しみやすくなって行くのでお楽しみに!
このように、ロブ・ライナーの演出は、基本に忠実でありながら、ノーラ・エフロン脚本が創り出す会話のリズムを邪魔しないように、アングルに変化を付けたり、小道具を用いたり、色味を調整したりして、シナリオの秀逸さをより引き立ててくれます。
3. ビリー・クリスタルとメグ・ライアンの才能あふれる演技
言うまでもなく、この2人の演技が最高ですよね!与えられたキャラクターを完璧に演じ切ってますね。
いかにもコメディらしく、ベタな所作を見せるコケティッシュな演技。逆にシリアスに抑えた表情をすることによって、より滑稽さが増す逆張りの演技。その硬軟使い分けられるところが、凄い才能だと思います。
更に言うと、2人の会話の息がピッタリなのが良いですね。このケミストリーこそが、この映画の心臓部ですね。言葉で説明することでも無いような気がするので、この辺にしておきます。
メグ・ライアンは、トム・ハンクスとの共演も良いけど、ビリー・クリスタルとの共演をもっと観たかったなぁ
4. 都会的なBGM
本作の音楽は、マーク・シャイマンが総括していて、実際の実演はハリー・コニック・Jr. がしていますね。オリジナル・サウンドトラックに並ぶナンバーは全て、ハリー・コニック・Jr. 名義になっています。
巷間でも言われていることですが、フランク・シナトラを彷彿とさせるビッグ・バンド・スタイルのヴォーカル、演奏、ジャズっぽいノリ。この味が本作のニューヨークの都会っぽさを更に引き立てる効果を発揮しています。聴き流し用のプレイリストとしても使えると思うので、是非一度試聴してみてください。
ここまで、
- ノーラ・エフロンの優れた脚本
- 監督ロブ・ライナーの手堅い演出力
- ビリー・クリスタルとメグ・ライアンの才能あふれる演技
- 都会的なBGM
と、4つの観点でこの映画の「見どころ(魅力)」を述べてみました。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では1989年公開のラブコメの金字塔「恋人たちの予感」について語って来ました。作品情報はもとより、この映画がいかに優れているのかを4つの観点から掘り下げたつもりです。
その中で、ネタバレしない程度に、名言・名曲について幾つかピックアップしました。
この作品に対する☆評価ですが、
総合的おススメ度 | 4.5 | ラブコメ色眼鏡を外しても優れた作品です! |
個人的推し | 5.0 | この作品を観ずしてラブコメを語るなかれ! |
企画 | 4.5 | 男女の友情という深遠なるテーマ(主題) |
監督 | 4.0 | 脚本の良さに街の美しさを重ね合わせている! |
脚本 | 4.5 | 男女の本音と建て前、行き違いの苛立ち… |
演技 | 4.5 | 脇役も含めて素晴らしい! |
効果 | 4.0 | 画面を構成する色の変化が素敵 |
油断すると全部 5.0 にしちゃいそうだったので、なるべくメリハリを付けた評価にさせて貰いました。ハッキリ言って、超おススメです!ノーラ・エフロンの脚本は面白いし、風刺も込められているけど、下品な描写が無いので、楽しく鑑賞できます!
最高にチャーミングなこの映画を、もっと多くの人に知って貰いたいです!
ノーラ・エフロンのような才能あふれる映画人にはもっと長生きして欲しかったです。
ノーラ・エフロンは3回結婚してるんですね。恋多き人だったのかな???