話題の記事続編なのに1作目の質を超えた映画5選

【ネタバレなし】トム・クルーズ主演「カクテル」(テーマ曲・あらすじ)

この記事でご紹介する映画「カクテル」は、1988年公開の青春ドラマです。「トップガン」「ハスラー2」に出演し、乗りに乗っているトム・クルーズを主演に迎え、1984年に出版された同名小説を著者のヘイウッド・グールド本人が映画脚本化。成功を夢見てニューヨークに出て来た若者が、挫折を経験しながら奮闘する姿を描く。トム・クルーズ本人によるバーテンディングの技が当時話題を呼んだ。

この映画を観るか迷っている方は、後でご提案する ”ジャッジタイム” までお試し視聴する手もあります。これは映画序盤の、作品の世界観と展開が ”見えてくる” 最短のタイミングのことで、作品が気に入らなかった場合に視聴を離脱する目安タイムです。

もし、この映画が気に入らなかった場合でも、このジャッジタイムで観るのを止めちゃえば時間の損切りができます。タイパ向上のための保険みたいなものです。

この映画を初めて観る方のことも考えて、ネタバレなし で、作品の特徴あらすじ(ジャッジタイムまでに限定)、見どころを書いて行きます。この映画の予習情報だとお考えください。

この映画を観るかどうか迷っている人観る前に見どころ情報をチェックしておきたい人ことも考え、ネタバレしないように配慮しています。

本作主演の後に、「レインマン」「7月4日に生まれて」と、アカデミー賞狙いの作品に出演していくことになるトム・クルーズ。その前夜の、無反省なまでにハツラツとした若きトムを存分に楽しむために、本作品をこの記事で一緒に予習しませんか?

目次

ジャッジタイム (ネタバレなし)

この映画を観続けるか、見限るかを判断するジャッジタイムですが、

  • 上映開始から26分10秒の時点をご提案します
26分10秒

ここまでご覧になると、この映画のストーリー展開が見えてきます。もちろんこの作品のテーストも十分つかめているはずなので、好き、嫌いをご判断頂く最も早いポイントだと思います。

概要 (ネタバレなし)

この作品の位置づけ

映画「カクテル」は1984年に公開された青春映画。ニューヨークで実際に10年以上バーテンダーとして働いていた経験のあるヘイウッド・グールドが、1984年に出版した半自伝的小説「Cocktail」を、ヘイウッド・グールド自身が脚本化したものが、本作のベースとなっている。

原作者の半自伝的小説がベース

このストーリーには、大都会ニューヨークのバーに渦巻く、挫折、成功、金、酒、恋愛、裏切り、虚像と現実といった要素が含まれている。というのも、ヘイウッド・グールド本人の証言が非常に興味深く、

  1. この物語の主人公は、グールド自身や周囲にいた人物を混ぜ合わせたキャラクターである
  2. バーテンダーになりたくてなる奴なんていない、本当はみんな別の夢を胸に抱いている
  3. でも、みんな気付くといつまでもバーテンダーとしてくすぶり続けているか、夢をすっかり忘れてしまう奴ばかりである

というような主旨の発言だ。

皆夢を抱いてバーテンダーをやっている…

では、この映画の中でトム・クルーズ扮するブライアン・フラナガンはどんな人生を歩むのか?というのが、描かれて行くことになる。

監督は、本作の直前にケビン・コスナーを主演に迎えたスパイ・サスペンス「追いつめられて」を監督したロジャー・ドナルドソン。この「追いつめられて」は、ブラッド・ピットの映画デビュー作としても有名だ。

商業的成功

上映時間は104分と短め。製作費2千万ドルに対し、1億7千2百万ドルの大ヒットを記録した。実に8.6倍のリターンである。当時のトム・クルーズが、いかに ”客を呼べる” 若手スターだったかの証左だと思う。

8.6倍のリターン

作品への評価

一方で、この映画の評価は非常に低く、ゴールデン・ラスベリ―賞のワースト作品賞を受賞するという不名誉に浴している。脚本や演出について、巷間で多くの批判が出ているのも事実だが、筆者が個人的に感じる違和感は、104分という上映時間の短さの割に、映画がそれ以上に長く感じることだ。

これは、良く言えば様々な要因が盛り込まれた秀作だからという言い方も出来るし、悪く言えばそれだけ演出に引き込まれることが無いという言い方も出来る。

あわわっち

面白いは、面白いので、初見は先入観無く観て頂くのが良いと思います。

あらすじ (26分10秒の時点まで)

軍隊を除隊したブライアン・フラナガン(トム・クルーズ)は、100万ドルを稼ぐことを夢見てニューヨークに出て来る。差し当たり頼りにしたのは、マンハッタンの郊外でバーを営む叔父だ。

叔父に店を手伝わないかと誘われるも、ビジネス・パーソンとして成功することを夢見るブライアンは、マンハッタンで精力的な就職活動を開始する。

ニューヨークでの成功を夢見るブライアン・フラナガン

しかし、学歴、コネ、経験の無いブライアンを採用する企業は1社も無く、意気消沈したブライアンの目に飛び込んできたのは、イーストサイドのバーが掲げる従業員募集の張り紙。ビジネスの世界で成功する夢は捨てていないが、背に腹は代えられないブライアンはその店に飛び込む。

出迎えたのは、その店の支配人兼バーテンダーであるダグラス・”ダグ”・コグラン(ブライアン・ブラウン)。哲学者然とした、この一風変わった年長者に気に入られたブライアン(トム・クルーズ)は、早速のその日からその店でバーテンとして働き始める。

初めは慣れないバーテンダーの仕事にテンテコ舞いしていたブライアンも、徐々に仕事内容に慣れ、昼は大学の経営管理コースに通って学位取得を目指し、夜はダグのバーでバーテンダーとして働き生計を立てるという二重生活を始める。

バーテンダーとしてバーテンディング(ボトル、シェイカー、グラス、氷で曲芸パフォーマンスを見せ、舌だけでなく目でもカクテルを楽しませる技術)の技能が急成長する一方で、大学では居眠りする等、徐々に学業が疎かになって行くブライアン。ついに、提出したレポートに対する評価を巡り、教授と口論になり大学を辞めてしまう。

バーテンダーとの掛け持ちで徐々に身を持ち崩して行くブライアン・フラナガン

腹を括ったブライアン(トム・クルーズ)は、ダグ(ブライアン・ブラウン)と40:60の比率でパートナー契約を結び、本格的にプロ・バーテンダー・コンビとして店を切り盛りして行くことを決意する。

果たして、ブライアン(トム・クルーズ)が掲げた100万ドルを稼ぐという夢は実現するのだろうか?彼の成長の道はどういう軌道を辿って行くのだろうか…?

見どころ (ネタバレなし)

評論家からの評価は低い本作ですが、禅の心を通して観れば、普通に楽しめます。全然問題はありません。

既に書きましたが、出演した「トップガン」や「ハスラー2」で名声を博し、更なるキャリアップに繋げて行こうと意欲的に映画出演に取り組んでいたこの時期のトム・クルーズと、一攫千金を夢見る劇中のブライアン・フラナガンのキャラクターが重なる部分もあり、ギラギラした感じがとても魅力的です。

その辺りを軸に掘り下げて参りましょう。

掛け値なしにカッコいい、トム・クルーズ

とにかく、トム・クルーズが掛け値なしにカッコいいです。爽やかハンサムを絵に描いたようなトムの魅力が余すことなく画面に現れてきます。

そして、役作りのために、事前に(フレア)バーテンディングの猛特訓を積んだと伝えられるトム・クルーズ。彼の演技は、決して大柄ではない体躯をボディ・ランゲージを使って大きく見せるのが持ち味ですが、このバーテンディングのアクションとベストマッチだと思います。

バーカウンターの外から、彼の姿をウットリと眺める女性客やウェイトレスの演出も手伝って、若き日のトム・クルーズがバーカウンターというステージで輝く姿は、女性ファンでなくても存分に楽しめると思います。

師弟コンビものという側面

ブライアン・ブラウンが演じる、ダグラス・”ダグ”・コグランが、事あるごとに「コグランの法則」という枕詞のもとに人生の教訓を述べる姿が非常に興味深いです。ブライアン・ブラウンの醸し出すしたり顔が、非常にこの講釈と似合っています。

自己肯定感が強くてギラギラしているブライアン・フラナガン(トム・クルーズ)と、その勢いを利用して一花咲かせようと目論むダグ(ブライアン・ブラウン)とが、師弟コンビものという構図を作り出して、まるで後の「スター・ウォーズ」エピソード2、3で描かれる、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーのコンビを彷彿とさせます。

実際に、コグランからのバーテンダーの仕事に関する説明に対してブライアンが「Yes, Obi-wan (はい、オビ=ワン」と答えるシーンも出てきます。2人の化学反応にも期待です!

コンティニュイティ・エラー

巷間で良く指摘されており、この映画の評価を引き下げる要因の一つになっているのが、”コンティニュイティ・エラー”です。編集による繋ぎ目の前後で不整合を起こしているってやつです。簡単な例だと、繋ぎ目の前で椅子から立ち上がった筈の登場人物が、別のカットがインサートされた後に再び映されるといつの間にかまた座っていた、みたいなやつです。

「あらすじ」を書いた26分10秒の時点まででも、”髪の毛の長さが揃っていない”、”あった筈の水溜りが消えている”という2つが目に付いたので、これを探しながら観るっていう、カルト的な楽しみ方はいかがでしょう?

あわわっち

そういうのがお好きじゃない方は無視してください!

主題歌・テーマ曲

主題歌、ザ・ビーチ・ボーイズの「ココモ(Kokomo)」が映画に合わせて大ヒットしました。

この曲は、1961年に結成されたザ・ビーチ・ボーイズが、グループの分裂がありながらも、この映画に”ザ・ビーチ・ボーイズ”名義で楽曲提供し、結果グループに22年ぶりの全米ナンバーワンをもたらした大ヒットソングです。劇中でも非常に印象的な使われ方をしているので直ぐに気付くと思います!

あわわっち

この映画が公開された後しばらくは、夏になるとこの曲が至る所で流れていたような気がしますwww

ちょっと穿った楽しみ方も開陳してしまいましたが、基本はトム・クルーズの魅力を軸に気楽に楽しんじゃえばよいと思うので、特に初見の方はリラックスしてご覧になってください!

出演:Tom Cruise, 出演:Bryan Brown, 出演:Elisabeth Shue, 出演:Lisa Banes, 出演:Laurence Luckinbill, 出演:Kelly Lynch, Writer:Heywood Gould, 監督:Roger Donaldson, プロデュース:Ted Field, プロデュース:Robert W. Cort

まとめ

いかがでしたか?

1988年の大ヒット映画「カクテル」の予習情報を書いてきました。ご覧になる方が、より味わい深くこの作品を鑑賞するお手伝いが出来れば嬉しいです。

この作品に対する☆評価ですが、

総合的おススメ度 2.5 お気軽、娯楽作です
個人的推し 3.0 1回は観ても損はないかも
企画 4.5 イケイケのトムをモテモテ役には正しい
監督 2.5 雑ぅ~
脚本 3.0 致命的にシックリこない演出が…
演技 4.0 皆、熱演です!
効果 2.5 コンティニュイティ・エラーが…
こんな感じの☆にさせて貰いました

こんな感じの評価にさせて貰いました。

基本大好きな映画なんですが、如何せん粗が目立つんですよね(笑) コンティニュイティ・エラーだけなら笑って済ませられるんですが、後半に出て来るある1ヵ所だけどうも納得が行かなくて…

優先順位は下げても良いですので、1度はご覧になってみてください。104分と短いですし、「ココモ」のプロモーション・ビデオだと思って!?

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