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【あらすじ・ネタバレなし】オープニングから渋い ジャッキー・ブラウン

この記事では、クエンティン・タランティーノパム・グリアを主演に向かえて製作した犯罪サスペンス「ジャッキー・ブラウン」について解説します。パム・グリアが扮する中年キャビン・アテンダントのジャッキーが、警察と犯罪者両方を敵に回して立ち回るサスペンス劇

この映画を初めて観る方のことも考えて、ネタバレなし で、作品の特徴あらすじ(序盤に限定)、見どころを書いて行きます。この映画の予習情報だとお考えください。

この映画を観るかどうか迷っている人観る前に見どころ情報をチェックしておきたい人ことも考え、ネタバレしないように配慮しています。

パム・グリアって誰?なんでタランティーノは彼女を主演に据えたの?脇を固める名優たちとどんな絡みを見せて行くのか?その辺りを中心に解説していきます。

目次

ジャッジタイム (ネタバレなし)

本作においては、正確なジャッジタイムをご提案出来ません。申し訳ありません。

というのも、2023年3月現在、本作品を視聴出来るサブスクリプション・サービスが見当たらないのです。

申し訳ございません

過去には実際に本作を視聴しており、後述するあらすじ (ネタバレなし) の箇所までご覧になって、視聴を続けるか、中断して離脱するかをご判断ください

概要 (ネタバレなし)

本作品の位置づけ

「ジャッキー・ブラウン」(原題:Jackie Brown) は、1997年公開の犯罪サスペンス映画。クエンティン・タランティーノの第3回監督作品(脚本と監督を担当)。エルモア・レナードの「ラム・パンチ」という小説を原作としている。

タランティーノは、元々エルモア・レナードの作品が大好きで、同じく大好きな女優パム・グリアを主演に据えて本作の脚本を描き、そして監督した。原作の主人公ジャッキーは、ジャッキー・パークという名の白人女性であったが、パム・グリアは白人ではない(本人曰く、アフリカ系、ラテン系、中国系、フィリピン系、ネイティブ・アメリカンの血を引いている)ので、グリアが1974年に主演した映画「フォクシー・ブラウン」に因んで、役名・作品名を「ジャッキー・ブラウン」と命名した

製作費は1千2百万ドルで、世界興行収入は7千3百万ドル。実に6倍のリターンだ!タランティーノのこの初期3部作は、本当にノリに乗って製作し、そのまま成功を収めた感があるのは、あまりにも素人考えだろうか?

6倍のリターン!

あらすじ

ジャッジタイムの代わりに、以下のあらすじの部分をご覧になって、その先を観続けるかをご判断ください!

ロサンゼルス在住のキャビンアテンダント、ジャッキー・ブラウン(パム・グリア)は、元々美人でグラマラスな容姿だが、歳も44歳となり決して若くはない。安月給の生活苦もあり、武器商人オデール・ロビー(サミュエル・L・ジャクソン)の依頼で、彼が犯罪で稼いだ大金を国内外に持ち出すべく、フライト業務の度にコッソリ運ぶ、運び屋のアルバイトをしていた。

中年CA のジャッキーは、違法のアルバイトをしているが・・・

オデールは、必要なら手下も迷わず殺すような、冷酷な犯罪者。中年の相棒ルイス(ロバート・デ・ニーロ)と愛人のメラニー・ラルストン(ブリジット・フォンダ)と行動を共にしている。

ある日ジャッキーは、火器局捜査官(マイケル・キートン)の抜き打ちの持ち物検査を受け、大金と少量の麻薬密輸で逮捕される。過去にも麻薬密輸の前科があるジャッキーは、捜査官に提案された司法取引を拒める立場になく、これを承諾した上で1万ドルの保釈金で仮釈放される。

冷静に状況を察したオデール(サミュエル・L・ジャクソン)は、保釈金融業者のマックス・チェリー(ロバート・フォスター)を介してジャッキーを保釈させ、過去と同様の手口でジャッキーの口封じを図る。

ところが、ジャッキーの身元を受け取りにいったマックスが、ジャッキーに一目惚れをしたため、その一瞬の隙にジャッキーがマックスの車から拳銃を盗み出すことに成功。帰宅後夜間に自宅に侵入してきたオデール(サミュエル・L・ジャクソン)を、ジャッキーは盗んだ拳銃で脅し返す。

ジャッキーは、メキシコに大金を運び出せる良い方法があるとオデールに提案。大金運搬に苦慮していたオデールはこの案を了承する。

火器局捜査官との司法取引と、武器商人オデールとの大金の密輸。両者の板挟みになりながら、ジャッキー・ブラウンはこれをどう切り抜けて行くつもりなのだろうか?

見どころ (ネタバレなし)

俳優の配置が異色

タランティーノが大ファンだと推したパム・グリア。冷静沈着で肝の据わった中年キャビンアテンダントを好演している。上記のあらすじの範囲をご覧になっても感じて頂けると思うが、まだまだ十分チャーミングなんだけど(じゃないと一目惚れの説得力がない)、色んな経験を経て、自分の未来を冷静に分析するキャラクターを巧みに演じていきます。

とにかく、このパム・グリアが扮するジャッキー・ブラウンに魅力を感じるか否かが、この映画を楽しめるかどうかの全てなので、そこに一番フォーラスしてご覧いただきたいです!

あわわっち

ここまで口数の少ない主人公って、タランティーノ作品には珍しいのでは?

ジャッキー・ブラウンに一目惚れする中年のオッサン、マックス・チェリーに扮するのが、ロバート・フォスターだ。ヤクザ者の脅しには屈せず、でも女性に一目惚れしちゃう。それはイキった高校生が心臓バックバクで恋するのとは違って、大人の恋をする男を演じている

何とかジャッキーの助けになりたいという思いは、この恋心に裏打ちされている訳で、この辺りの説得力も是非吟味頂きたいポイントです!

あっつ

20代の自分には、正直あまりピンと来なかったですwww

この映画で最も目立つ、そして、タランティーノ作品らしさを体現しているのは、やはりサミュエル・L・ジャクソンでしょう!口数も多く大柄で、行動力も高く残忍。かと言って頭が悪いわけではなくて、冷静沈着に物事を先回りして判断している。あらすじまでの部分をご覧になっても、十分このキャラクターの個性を堪能頂けるのではないだろうか?

パム・グリアとロバート・フォスターの演技が引き算なら、今回のこのサミュエル・L・ジャクソンの演技はいつも以上に足し算の演技に思います。タランティーノとのタッグも「パルプ・フィクション」に引き続く2作目ということで、両者のコラボレーションによって、より多くの引き出しが開いたように思います。ベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)を受賞しています。

ロバート・デ・ニーロがヒョッコリと登場してきます。上記のあらすじ時点では、そんなに出番も無いので多くを語りませんが、こういう天然ぽいオッサンの役ってあまり見た記憶が無いので、是非楽しんでください!

名門フォンダ家の令嬢ブリジット・フォンダが、やたらと挑発的な愛人の役で出てきます。「ゴッドファーザー PartⅢ」でも随分チョイ役だなぁと思いましたが、本作でも不思議な存在感です(笑)

これも裏設定?

作品をまたいだ裏設定が施行されることで有名なタランティーノ作品だが、レイ・ニコレット役で本作に出演しているマイケル・キートン。翌1998年に公開された、同じくエルモア・レナードの小説を映画化した「アウト・オブ・サイト」という映画に、レイ・ニコレット役でカメオ出演している

アーティスト:ボビー・ウーマック, アーティスト:フォクシー・ブラウン, アーティスト:ランディ・クロフォード, アーティスト:デルフォニックス, アーティスト:グラス・ルーツ, アーティスト:ミニー・リパートン, アーティスト:ロバート・デ・ニーロ, アーティスト:バンパイア・サウンド・インコーポレイション, アーティスト:エリオット・イーストンズ・チキ・ゴッズ, アーティスト:ザ・ブラザーズ・ジョンソン, アーティスト:サミュエル・L.ジャクソン
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その他の情報 (ネタバレなし)

本作品に対する☆ですが、

総合的おススメ度 4.01回は観て頂きたい作品
個人的推し 3.5タランティーノらしさはあまり感じないかな・・・
企画 4.0個人的趣味に偏り過ぎ?
監督 4.5製作費に対して興収が6倍のリターン!
脚本 4.0プロットは面白いけど154分も要る?
演技 3.5サミュエル・L・ジャクソンの孤軍奮闘?
効果 4.0独特の70年代っぽさがオシャレ
こんな感じの☆にさせて貰いました

それほど暴力シーンが次から次へとという作品ではないですね。パム・グリアとロバート・フォスターが作り上げたキャラクターにどのぐらい魅力を感じて、思い入れを持てるか?がキーだと思います。正直筆者はそれほどでもないかも知れません。サミュエル・L・ジャクソンの、本作での役作りはエゲツナイですけど!

あわわっち

レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」と来て本作です。この後は「キル・ビル」二部作となって行くので、一定の区切りとなる本作品をどう評価されますか?

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