この記事では、2024年秋に公開が予定されている「ジョーカー2 (仮題)」(原題:Joker: Folie à Deux) について解説します。前作「ジョーカー」(原題: Joker、2019年)から数年の時を経て、目下製作中の本作について、今分かっている情報を整理したいと思います。公開日、キャスト情報などを載せて行きます。
概要
この作品の位置づけ
「Joker: Folie à Deux」(こちらは原題。邦題は未決定) は、2024年10月4日に公開が予定されている映画で、内容はサイコスリラーと推察される。2019年に公開された「Joker」(原題:Joker) の続編であり、シリーズの2作目となる。
製作陣は下の表にあるように、前作からほぼ変更は無いと伝えられている。
主演もホアキン・フェニックスが引き続き務めるので、公開年に4年の開きが出来るが、少なくとも首脳陣は同じ体制で製作がなされていることになる。これは朗報だ!
更に本作では、これに加えて”ハーレイ・クイン”が登場することが既に分かっている。これまで”スーサイド・スクワッド”の世界線で描かれてきたシリーズにおいては、マーゴット・ロビーがこのキャラクターを演じてきたが、本作ではレディー・ガガが起用されている。
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ハーレイ・クインは、長らく「バットマン」アニメに登場してきている女性キャラクターで、犯罪王ジョーカーの犯罪と恋愛のパートナーである。
前作の「ジョーカー」を起点とするトッド・フィリップスによるジョーカー・シリーズは、元来の「バットマン」シリーズに対して、キャラクター等の基本設定は踏襲しつつも、世界線は交わらないマルチバースの関係にあると言われていて、マーゴット・ロビーではなく別の”ハーレイ・クイン”像を模索している点も、この認識を裏付けていると思う。
Folie à Deux (フォリ・ア・ドゥ) の意味
“Folie à deux”とは、フランス語で「二人の狂気」という意味だ。
これは、一人の人物が狂気を発症し、その狂気が密接に関係するもう一人の人物にも伝播する現象を指している。すなわち、二人の人物が同じ妄想や幻覚を共有している状態を表す。この伝播は通常、非常に近しい関係にある人々、例えば家族や恋人、兄弟姉妹などの間で起こる。
ハーレイ・クインは元々、ゴッサム・シティにあるアーカム・アライサム精神病院で働く精神科医という設定である。前作「ジョーカー」のラストで、アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)がこの病院に収監されたことに鑑みて、2人が病院内で恋に落ち、同じ妄想・幻覚を共有するに至ることは容易に想像が付く。
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見どころ
どんな叙情詩を楽しめるのか?
前作「ジョーカー」では、犯罪王”ジョーカー”の周囲で引き起こされる事件に重きを置くのではなく、孤独なアーサー・フレックに浴びせられる、社会からの悪意、無関心、裏切り、嘲笑が、この青年の精神をいかに崩壊させて行くのかが丹念に描かれた。
すなわちそれは叙情詩であった。
本作では、精神科医として勤務していた女医であるハーレイ・クインが、どのような経緯でFolie à Deux (フォリ・ア・ドゥ) へと陥るのか?が丹念に描かれるのだろうか?
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この写真、アーサーのジョーカー・メイクが半分落ちてしまっている。つまり、ジョーカーの仮面がはがれて素のアーサーが半分見えている状態と推察される。その様子をハーレイ・クインが驚きと共に顔を近づけているなんて!何とも象徴的な構図である。
どんな描かれ方なんだろう!
キャスト
役名が不明の俳優も含めて、以下の情報が伝えられている。随時更新情報も反映させて行きたい。
俳優 | 役名 | メモ |
レディー・ガガ | ハーレイ・クイン | アーカム・アライサム病院に勤める精神科医 |
ホアキン・フェニックス | アーサー・フレック | アーカム・アライサム病院に収監されている精神病患者 |
ザジー・ビーツ | ソフィー・デュモンド | アーサーと同じアパートに住むシングルマザー |
ロバート・デ・ニーロ | マレー・フランクリン | アーサーが憧れる司会者 |
フランセス・コンロイ | ペニー・フレック | アーサーの母親 |
ジェイコブ・ロフランド | ||
ブレンダン・グリーソン | ||
ハリー・ローティー | ||
キャサリン・キーナー |
まとめ
「Joker: Folie à Deux」について、今現在分かっている出来るだけ多くの情報を掲載したつもりです。
キャスト、これまでの「バットマン」アニメから想定されるシナリオ、そして期待してしまう作風。
これからも情報を更新しつつ、2024年10月4日を待ちたいと思います。
本当に待ち遠しいです!