2023年11月にアメリカ合衆国イリノイ州シカゴに、映画のロケ地巡り、いわゆる聖地巡礼に行ってきました。同じようにシカゴの聖地を巡りたい方、Google Street Viewで場所を特定したい方向けに、聖地巡礼レポートを発信したいと思います。参考になると嬉しいです。
第1回目は、ダウンタウン・ループ・エリアの北西側です。『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『逃亡者』の聖地、都合4か所のレポートを書きます。
巡礼の概要
今回(2023年11月)の聖地巡礼では、シカゴ・ダウンタウンのループ・エリアを中心に回りました。
ループ・エリアとは、”ループ”と呼ばれる高架電車の環状線が回る地域のことで、筆者の理解では、北と西をシカゴ川に囲まれ、アイダ B. ウェルス・ドライブより以北、ミレニアム・パークより以西の区画だと思っています。
ループ・エリアを含むシカゴのダウンタウンとは、おおむね下の地図にある地域のことです。
Google Mapで見るとこんな感じ。
固定画像で見るとこんな感じ。
そして、第1回目のこの記事で取り上げるのは、上図のオレンジ枠で囲まれたエリアの4つの聖地です。
ここからその4ヵ所についてのレポートを書いてみたいと思います。
ループ・エリアの北西側
シカゴ・ダウンタウン・ループ・エリアの北西側の詳細地図はこんな感じ。
北西の上流から流れて来たシカゴ川が、南向きと東向きに分岐する角の部分でもあります。
ここから、上図にある4つの聖地について書いていきます。皆さんの聖地巡礼、もしくはGoogle Street Viewでの疑似旅の参考にしてください。
『バットマン ビギンズ』のナローズ島
1ヵ所目は、Franklin-Orleans Street Bridge です。
この橋は、クリストファー・ノーラン監督による2005年公開「バットマン ビギンズ」に登場します。物語ではアーカム精神病院があるナローズ島への架け橋として使われます。
キリアン・マーフィー扮する精神科医、通称スケアクロウが、催眠ガスを巧みに使って、敵や味方に幻覚を見させるアジトとなる精神病院です。
この橋の撮影には、Franklin-Orleans Street Bridgeという実在の橋が使われました(Google Mapで位置をピンポイントに示しておきます)。
筆者が現地で撮った写真はこんな感じ。
この橋についてはレポート動画も作成したので是非ご覧ください。
『逃亡者』の公衆電話
2か所目は、Wells Street Bridge です。
この橋は、1993年公開のハリソン・フォードの『逃亡者』に登場します。物語では、妻殺しの汚名を着せられ逃亡者となりながらも、独自の捜査で真犯人を追い求めるキンブル医師(ハリソン・フォード)が、自身の弁護士に公衆電話から電話を掛けるシーンで使われています。
劇中では、この通話時にキンブル医師(ハリソン・フォード)はセントルイスに居ると居場所を偽ります。しかし、弁護士によって録音されたこの会話は警察に提出されます。そして、トミー・リー・ジョーンズ扮するジェラード連邦保安官補の鋭い洞察力により、背景で鉄道高架の音がする、「次の停車駅はMerchangise Mart」というアナウンスが聞こえるというヒントから、キンブル医師(ハリソン・フォード)はシカゴ市内に潜伏していることが露見するという、物語のターニングポイントとなる重要なシーンです。
この橋の撮影には、Wells Street Bridgeという実在の橋が使われました。上述のFranklin-Orleans Street Bridge の下流100メートル程度の位置にあるので、まとめて巡礼すると良いでしょう。なお、現在(2023年11月16日)は公衆電話は見当たりませんでした。当時も撮影用にモックアップを設置したのか、時代の流れで撤去されたのかは分かりません(Google Mapで位置をピンポイントに示しておきます)。
この橋についてもレポート動画を作成したので是非ご覧ください。
『ダークナイト』のバットシグナル
3か所目は、名も無きビルです。
しかしこのビルの屋上は、2008年公開の『ダークナイト』で、警察署の屋上として使われた建物です。すなわち、バットマンに支援を依頼するためのサーチライト、通称”バットシグナル”が設置された屋上ということになります。
劇中では、バットシグナルを点灯させても、バットマンがそれにタイムリーに呼応せず、バットマンはゴッサムシティの市民の支持を徐々に失っていくという流れになって行く、虚しさを象徴するアイテムとして登場します。
見た目はレンガ色の凄く渋いビルです。住所をGoogle Mapでピンポイントに示しておきます。
このビルについてもレポート動画を作成したので是非ご覧ください。
「ダークナイト」の駐車場ビル
4か所目は、駐車場ビルです。こちらも現実世界では何てことない街の駐車場ビルです。
しかし、「ダークナイト」(2008年) ではその最序盤で、スケアクロウ(キリアン・マーフィー)が行おうとした麻薬取引の現場であり、善意の偽バットマンの乱入場所であり、結果本物のバットマン(クリスチャン・ベール)が体を張ってこれら全てを制圧する場所でもあります。
上述の警察署と同一ブロックの裏手にあたる位置にあるので、まとめて巡礼すると良いと思います。実際の撮影はこの駐車場ビルの6階で行われたそうですが、筆者は屋内にまでは入りませんでした。
この駐車場ビルについても簡易レポート動画を作成しておいたので是非ご覧ください。
まとめ
シカゴの聖地巡礼レポートの第1回目として、シカゴ・ダウンタウンの北西エリアの4つの聖地についてレポートしました。
『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『逃亡者』って、こんなところで撮影されたんだ!と、なるべくリアルに雰囲気が伝わっていると嬉しいです。
第2回目以降もお楽しみに!!